東京上野毛商會とは
日本の古き良き神輿文化守る
東京上野毛商會では日本の古き良き神輿文化を守るために、私は次の2つの実現を目指します。
- 奉納以外による経済的な支援の仕組み
- 神輿文化の社会的な浸透
神輿文化の抱える課題・背景
奉納の仕組み
みなさんはそもそも奉納というものの仕組みをご存じでしょうか?
私は10年以上前から神輿を担いでいますが、奉納をしたのは神輿会の役員になってからでした。そもそも奉納を自分がしていいのかわからなかったり、どうやって奉納するのかがわからなかったり、奉納する意義も感じていませんでした。
結論から言うと奉納は誰でもできます。いくらからといった制約もありません。共感する思いがあればその思いの分だけ奉納すればいいんです。
じゃあ、どうすれば奉納できるのか。
お祭り当日に奉納受付を行っているので、直接お渡しください。
「…え、どこに?いつ?」
そう思われても仕方がありません。まじでわかりづらいんです。
神輿・祭りを継続するためにもっとも重要とも思えるこの奉納の仕組み、初めての人にはめちゃくちゃハードルが高いです。実際、新規で奉納をして下さる方は本当に稀で、現在の奉納者が高齢傾向にあることから年々奉納金自体が縮小傾向にあることは、もはや起こるべくして起きています。
では神輿や祭りで資金がショートした場合にどうするか?結局は運営を行う各神輿会の役員や地域住民が有志で資金を補填します。神輿・祭りの実施について、運営や参加者の趣味と定義するのであれば正しい姿なのかもしれません。
神輿文化の社会的な浸透が必要な理由
私が感じる神輿の課題はもう一つあります。それは「神輿の素晴らしさを経験できる機会が少ない」という点です。
神輿の存在は知っていても参加したことのある人は日本人でさえ多くありません。私の住む上野毛という町の人口はおよそ13,000名ですが、神輿の担ぎ手は毎年130~150名程です。担ぎ手は毎年大きく変わることもないため、担ぎ手だけの数で言えばおよそ99%の人が神輿を担いだことがないことになります。また神輿や祭りの資金元となる奉納者についても100名前後となっており、町全体の1%に満たない方々の寄付で成り立っています。
日本人だけで見ても全体の99%に近い数の人々にとって、神輿というものは自分とは関係のないところにあると考えられているのでしょう。
神輿会役員になると大晦日から元旦にかけての神社境内の運営支援や餅つき大会、子供祭りといった地域行事においても参加するため、1年中神輿会の役割を実感することが多いです。しかしながら通常は年に1回の神輿当日に、特定の時間に特定の巡行路でたまたま見かけなければ、神輿の存在にすら気付かないかもしれません。
これでは神輿について改めて考えるきっかけも滅多にないでしょう。
何ができるのか
この事業では製品を買うとその売り上げの10−30%を指定の神輿会・祭り団体へ奉納できる仕組みを提供します。ECサイトを通じて世界中のどこからでも、あなたの都合のいいタイミングで、好きな団体へ奉納できるようになります。当然住んでいる近くの団体を指定して奉納いただいてもいいですし、情報を発信している特定の団体に共感したらその団体を選択してもいいんです。この仕組みは世界中の人を対象にしているので、特定の地域に所縁のない方でも自由に選択していただけます。
もしあなたが鯉口シャツを着て街を歩くことがあれば、あなたの着る鯉口シャツ自体が媒体となって、街ですれ違う人たちが神輿について考えるきっかけになることを期待しています。
※2021年1月時点では上野毛神輿会以外への奉納代行は行っておりません。支援団体については随時拡大予定です。
神輿、鯉口シャツの魅力とは
私は20歳のときに神輿を担ぐ人達の格好良さに魅かれ、東京の上野毛という町で1年に1度神輿を担いできました。外から見た彼らの姿に”粋”を感じたのです。
神輿を担ぐためには、私たちは祭り衣装である鯉口シャツに身を包みます。祭り衣装を身に纏うと、かつて感じたあの”粋”を自分も体現できているかのような、そんな自信が湧いてきます。
私は神輿の日が1年で1番格好良くなれる日だと思っています。
かつてはこの鯉口シャツを仕事着、肌着として着用していた人もいましたが、今では祭り以外の用途で着ることは少なくなりました。当方製品はデニムパンツと併せてカジュアルに着ることもできれば、スラックスと併せてフォーマルな装いにもフィットします。
日本の伝統文化を海外の人にも触れてもらえるように、”Made in Japan”にこだわって製造しています。
世界中のすべての人にとって「毎日が一番格好良い日になるように」、そんな思いでこの製品を開発しました。